おちぼならぬ、ぎんなん拾いで知られるように、子供の頃は、 井戸のつるべから、バケツで、 風呂や飲用にするはしり(流し)の水瓶に、水汲みをしていた。 水汲みは、どこの家でも子供の仕事であった。 その、井戸水の 源流であり 年中無休で、水が枯れたことがない 近くの滝を ふと思い出して訪ねてみた。 落差は12メートルである。 その帰り道には、大きなイチョウの木がある。 秋には、見事な黄葉を見せてくれ 落葉は、きれいな絨毯になる。 そして今は、ぎんなんが 皮が腐って、木の下一面に、 数え切れないほどたくさん、 落下している。 それを長靴の底で踏んで 皮の中から飛び出した実を 火箸で挟んで、バケツに入れて 家に持ち帰って 砂利と水を加えて、かき回す。 数回も繰り返すと、ぎんなんの実はきれいになる。 それを乾かした。 茶碗蒸しには欠かせない、ぎんなん。 ご近所におすそ分けし、 ペンチで鋏んで皮を少し割って、 レンジでチンしたり、 ストーブの上でじっくり焼いたり して、食べる。 勿論、毎朝の味噌汁にも入れる。 串に差してオデンにも入れる。 ※ ※ ※ 少し前までは、ぎんなんは、 木から落として、「ドンゴロス」に入れて 長い間水につけて、腐らして 皮を剥いていた。 いまは、落下して皮が腐っていても 拾う人がない。 そんなぎんなんを拾うのは 昔の人の苦労を知って もったいないと思う 「たいぞ~さん」だけかな? また、明日も拾いに行こう! ※ ※ ※ 銀杏には滋養強壮の効果がありますが、食べすぎないように注意しましょう。 食べすぎると、銀杏中毒症を起す恐れがあります。 特に、子供は自分の年齢以上の数を食べないようにしましょう。
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